VIOLETTA THE BEST OF 25 YEARS

遊佐未森 VIOLETTA THE BEST OF 25 YEARS歌詞
1.瞳水晶

作詞:外間隆史
作曲:外間隆史

虹色のアスファルト
水溜り覗いたら
ボクの心の空模様
どうだろう?

暮れてゆく坂道を
なだらかに時は往く
ボクは遠まわりしたくなる
独り

雨あがりの街と うらはらに涙色
嘘なんてつけないね くちびるが震えたよ

あした青空の下で
打ち明けたいよ瞳水晶

夜になる少し前
あいまいな気持ちのままなら
帰らなきゃよかったよ
家(うち)へ

灯りを追いかけて 逃げてゆくシルエット
ささいなあやまちに 三日月もにじんでた

あした青空の下で
打ち明けたいよ瞳水晶

あの空にボクはいつも
憧れ映す瞳水晶

あした青空の下で
打ち明けたいよ瞳水晶


2.地図をください

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史

雲のない青空は 高く
風もないこんな日は 独り
住み慣れた町の真ん中で
悲しい迷子になれそうで

夢はただ遠すぎて 僕は
街角に立ち尽くす 一人
君が歩いてく後ろ影
通りの向こうに見失う

あの角曲がれば きっと
見知らぬ店 建ち並ぶ
市場へと迷い込む

賑やかな店先に 眠る
ガラクタにつまずいて 歩く
歌声が聞こえたよ 君の
懐かしいあの歌が 遠く
錆びた思い出を売りさばき
きらめく銀貨を手に入れる

見えては隠れる君の
瞳を目で追いかける
ひしめくテントの隙間
記憶の彼方に続く
小径へと迷い込む

汗ばむ掌の中
小さなコインはひとつ
どの店覗いてみても
捜していたものばかり

汗ばむ掌の中
小さなコインはひとつ

その地図を一枚ください
朱く夢の場所を印した
その地図を一枚ください
帰り道の破れかけてる
その地図を一枚ください
朱く夢の場所を印した
その地図を一枚ください


3.0の丘∞の空

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史

二人を追い越して 雲が行くよ
時間の軸の上走り続ける
ずっと抱きしめた 大事な日々
追い風に飛ばされそう ガラスの青い地球
光浴びて 二人の爪先で まわり続ける
ずっと好きなのに 見ていたのに
すれ違う夢の座標
0の丘に立てば
どこまでも ∞の空見えるよ
最初遭えた場所で
もう一度 過去と未来作ろう

ずっと離さずに 泳いでゆく
草の海光の海
0の丘に立てば
どこまでも ∞の空見えるよ
最初遭えた場所で
もう一度 過去と未来作ろう

0の丘に立てば
果てしない ∞の夢叶うよ


4.僕の森

作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森

ビルの街にたったひとつ
ただ一本きりの 僕の森に逢いにゆくよ
遠回りして アスファルトに影を落とす
君の枝の下で 空と土の声を聴くよ
瞼閉じて 静かに息をするだけで
ふたり

いちばん小さな輪廻の 宇宙
ああ 明日さえ 昨日さえ
かすむ木洩れ日の中で
悲しみの影さえも失くす
My only lonely forest…

夕日ひとつ窓に乗せた
バスが走り抜ける
僕は君の鼓動聴くよ
幹にもたれ 生まれる前に見た夢と
同じ

いちばん確かな命の記憶
ああ 聞こえるよ
聞こえるよ 肩に降りかかる霧も
遠い日のせせらぎに帰る
My only lonely forest…

もう 泣かないで 泣かないで
眠る鳥達の羽根に
薄墨の三日月が滲む
My only lonely forest…

もう 泣かないで 泣かないで
急ぐ人達の胸に
銀色の街灯が滲む
My only lonely forest…


5.Silent Bells

作詞:古賀森男・遊佐未森
作曲:古賀森男・遊佐未森

街中輝く夜に包まれて
さざめきはじめると
懐かしい気持ちが君の名前を
思い出させるよ

銀色の樹々に抱かれて
痛みさえ知らなかった
少年の頃

あの時君が話してくれたこと
僕には分からなかった
音もなく降りつもる白い記憶は
胸の中残る

キャンドルにともした光
いつまでも消えない夢
凍える窓に映している

雪がやんだから
星が見えるから
君に会いにゆく
探した 僕だけの 言葉を君に伝えたい

自転車に勇気を つんで走り出す
白い息吐いて

冷たい夜の空気には
君からのメッセージが
時間を越えて響いている

雪がやんだから
星が見えるから
君に会いにゆく
見つけた 特別な 言葉を君に伝えたい

雪がやんだから
星が見えるから
光る街抜けて
頬に風受けて
君に会いにゆく
探した 僕だけの 言葉を君に伝えたい


6.Island of Hope and Tears

作詞:Triona Ni Dhomhnaill・日本語詞:遊佐未森
作曲:Triona Ni Dhomhnaill

青い月が浮かんでる くりかえす波の上
遠く耳を澄まして 心を解き放したら

おだやかな想いが満ちてくる
悲しい思い出さえ 愛しくなるよね

海風の吹く丘で たくさん話したね
君のそばを離れる時が来るなんて

船は動きだす
それぞれの夢を分けて
Island of hope and tears
新しい島をめざし

このほうが 二人のためだから
だけど涙で 声にならない

船は動きだす
それぞれの夢を分けて
Island of hope and tears
新しい島をめざし

手を振る君が
遠くなる 波の彼方

淋しくなるね
だけどもう 戻れない

ふるえる胸を
とかすように 夜が明ける
Island of hope and tears
その島は まだ見えない


7.Floria

作詞:外間隆史
作曲:外間隆史

Ah…

やがて雨の庭に 光が射して 鳥がつどう
朝の窓に浮かぶ 舟が出てゆく 花の島へ
あなたへと続く 道をたどる 懐かしい潮の道を

wind blows 紅い花舞う風が踊る
wind blows それはあなたのやさしいあの歌声
ずっと待ちつづけていた

ふたつのシグナルが ひとつに出会う 時は満ちる
聴こえない音が 聴こえてくる 柔らかな波にのせて

wind blows 鳥たちがほら 風に踊る
wind blows そしてあなたの声をてのひらにのせ
そっと耳をちかづける

wind blows 紅い花舞う風が踊る
wind blows そして胸のもやもやが
晴れてゆくよ

wind blows 鳥たちがほら 風に踊る
wind blows それはあなたの
やさしいあの歌声 ずっと胸に響いてた


8.ポプラ

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

街路樹を歩いてゆく
あなたの手をそっととった
垂直に伸びた枝が
急に揺れて息をする

孤独よりも遠く ふさぎ込んでいた日々
冷えた指の先に あなたの手の温度

ああ 愛しさも 運命も 悲しみの涙も
この時のなかで いつか受けとめるから
ああ 夏がゆき 秋が来て 枯れ葉が散っても
この星のなかで 歌は鳴り響いてる
すくってくれた ささやかな体温

抱き上げられた子どもの
涙のあと 虹のはじまり
ミルク色の木漏れ陽が
丸い頬をなでてゆく

空気よりも近く あなたを感じられる
モヘアの袖口も あたたかくなったよ

ああ あこがれも やさしさも 秘められた力も
この時のなかで いつか近づけるのか
ああ 冬が来て 春を待つ つぼみの静けさと
この星の上で 歌うたい続ける
抱きしめていて ささやかな体温

ああ 愛しさも 運命も 悲しみの涙も
この時のなかで いつか受けとめるから
ああ 夏がゆき 秋が来て 枯れ葉が散っても
この星のなかで 歌は鳴り響いてる
かけがえのない ささやかな体温


9.眠れぬ夜の庭で

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

眠れぬ夜の庭では
なにもかもがきれいだわ
夜霧が降りた濡れ緑
月あかりがこぼれて

冷たくしてたグレープフルーツに
そっとキスをする
目を閉じる 耳をすましてる

Breathing with the leaves,
wishing we could both be in the garden
もう一度 会いたくなって
Breathing with the leaves
あふれてくる願いを 夜空に数えてしまう

眠れぬ夜の庭では
なにもかもがおしゃべり

もうそれ以上 自分を責めないで
見守ってくれる
風も木も 遠い歌声も

Breathing with the leaves,
wishing we could both be in the garden
やさしく包まれてゆく
Breathing with the leaves
ゆるやかに流れてる 緑の香りのなかで

Breathing with the leaves,
wishing we could both be in the garden
もう一度 会いたくなって
Breathing with the leaves
あふれてくる願いは 夜空にあずけておこう


10.オレンジ

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

何もしないで 何も言わないで
ただ あなたと見てる
風に吹かれて 空を見上げてる
ただ あなたと感じる

退屈じゃなく 眠いのでもなく
ただ そこにいるだけ
理由もなしに 飲み込まれぬように
この時代の波間に

サザンカの 坂道で
もう一度 手を掴んだから

なぜこんなに 胸が熱くて
泣きそうになるの
言葉なんて 追いつかないくらいに もう
美しい夕焼け

何もしないで 何も言わないで
ただ あなたと見ていて
この瞬間を ここで生きてると
心から 思えたの

次々と 波は来る
それぞれが 越えていかなくちゃ

今 私に 注ぐオレンジ
夢をつなぐの
手のひらから あふれるもの かたちにして
歩いてゆけばいい

沈む夕陽が 大きくなる
ああ 明日のために
また きっと 会うために

なぜこんなに 胸が熱くて
泣きそうになるの
言葉なんて 追いつかないくらいに もう
美しい夕焼け


11.クロ

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

大きな木の下で はじめてクロに会った
少し近づいたら しゃべるように鳴いた

つぶらな瞳に
小さな陽だまり見えた

クロネコだからクロ いつのまにか私の
家で暮らしだした 半ノラだけどね

言葉がなくても
伝わる気持ち

気の向くまま 進む足どりで
青い風を連れてくる
君に会えたことが宝物
同じこの景色のなかで 今も

くもの巣を頭に からませて出てきたり
歌を作ってると 遠い目できいた

笑いあえた日々
かぞえた季節

暗い夜に 待っていてくれた
塀の上は 誰もいない
ある日クロは ふらりと出たまま
そっとこの夜空になった
気の向くまま 進む足どりで
青い風を連れてくる
君に会えたことが宝物
同じこの景色のなかで 今も

ずっと ずっと そこで
ずっと ずっと 見てて


12.Tell me why

作詞:遊佐未森
作曲:外間隆史

離れてた 二人の道
思い出が じゃまをしてた
見えなかった 道が今は
もやの向こう 見えはじめてる

もう一度あの丘の上に 登ってみよう
かすかな痛みもいつか 消えてた 新しい風に

Tell me why we met, why we met on this trip
君と会った
その理由に とどきたくて
Tell me why we met, why we met on this trip
そして今も
君の声がしてる

喜びを 結んだり
悲しみを ほどきながら

分かちあうこの場所で 空を眺めていると
聞こえる明日の歌が 小さな希望(きぼう)の歌が

Tell me why we met, why we met on this trip
君と会った
その理由に とどきたくて
Tell me why we met, why we met on this trip
そして今も
君の声がしてる


13.ミナヅキ

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

雨上がり染まる なだらかな道
紫陽花の花が つづいてゆく

薄紫に 甦る
いつか託した 願い

移りゆく空と 恋はつれづれ
紫陽花の花が つづいてゆく

あの日のあなたを 守りたかった
さみしさの色は 拭いきれず

丸い窓から 水無月の
いつかこぼれた 雫

誰かの涙が 滲んだような
紫陽花の花が つづいてゆく

廻る季節 眠る思い
ゆらりゆらめく 月が見ていた

移りゆく空と 恋はつれづれ
紫陽花の花が つづいてゆく

誰かの涙が 滲んだような
紫陽花の花が つづいてゆく


14.欅 ~光りの射す道で~

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

生まれた街は あどけない日々
夢をそのまま 抱きしめた
時を旅する 大人になって
街も変わって ゆくけれど

ここで暮らした やさしい時間は
遠くなるほどに 近くなる

駅に降りれば かすかに香る
杜の空気に 息をする

こころ ほどける わたしのふるさと
揺れる 木もれ陽が 見えてくる

君と歩いた 青葉通り ケヤキだけ そのまま
大きくなって この街を守る 手を広げ

明日の空に 歌うよ
希望をのせて 歌うよ
光りの射す道で

涙のあとも 眠れぬ夜も
ずっと答えを 探すけど

声にならない 言葉にできない
だけど 新しい 朝は来る

いつか わたしも 青くそよぐ ケヤキの木のように
誰かのために しなやかな歌を 届けたい

明日の空に 歌うよ
どんなに 風が吹いても
光りの射す道で

明日の空に 歌うよ
希望をのせて 歌うよ
光りの射す道で

明日の空に 歌うよ
どんなに 風が吹いても
光りの射す道で
また 歩きだす


15.暮れてゆく空は

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史

石を投げたくなって川原に下りたら
君が橋の上を自転車で過ぎて行く
追いかけたりしたら夕暮れの空に
君がそのまま吸い込まれてゆきそう

そんな気がして声を飲み込む
そんな気がして声を飲み込む

暮れてゆく空は
戻らない季節のようで
淋しいけれど
いつもきれい

橋の向こうに見える小さな鳥居の
風が吹いて草が揺れているあのあたり
子供の頃の君がひざを抱えているよ
笑いこらえじっと隠れてる

そんな気がして僕も笑った
そんな気がして僕も笑った

流れてく川は
振り向かない心のようで
淋しいけれど
いつもきれい

暮れてゆく空は
手離した言葉のようで
淋しいけれど
いつもきれい
とてもきれい


16.潮見表

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

そのお皿の上には何がのってるの?
満ちてきてひいてゆく テーブルにはまるいもの
目を閉じて 満月のせせらぎを受けて
さらさらと響き合う光のリズムにのって さあ

母なる夜へ出かけよう
もう一度 生まれてくるように

月のピアノが呼ぶ 波のかたちがこたえる
いつかまたきっとひとつになるわ

もうそんなに遠くを急がなくていい
ささやかに暮らしてたあの頃はどこにあるの?

母なる夜は恋しくて
渇いてるこの時代をあやす

月のピアノが呼ぶ 波のかたちがこたえる
いつかまたきっとひとつになるわ
私たちのなかで たしかに息づいている
かたちのない歌が聴こえたら
夜の向こうへ行けるでしょうか?


17.一粒の予感

作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森

きらめく風に乗って舞い上がる
生まれたばかりの種 弾けて
細い影 指先をかすめて
柔らかな綿毛が揺れる
遠くに夏を告げる白い雲
二人で見上げる空 眩しい
手をつなぐ瞬間に弾けた
一粒の小さな予感

何処までも続いてるこの道
青い屋根 あの庭をそっと飛び越えて
暖かな土の上 捜そう
抱きしめたこの夢をきっと lalalalalala
叶えよう

流れる水の音を追いかけて
梢の尖った芽をくぐって
少しずつ 胸の中 膨らむ
一粒の小さな予感

何処までも透き通る青空
何処までも飛んでゆく ずっと手を取って
暖かな土の上 降りよう
大切なこの夢をきっと lalalalalala
咲かせよう この夢を
叶えよう この夢を

初めて 目覚める日は
銀の雨 待ちながら

丘の上 なだらかな斜面を
駆け昇る緑の陽光(ひかり)

何処までも透き通る青空
何処までも飛んでゆく ずっと手を取って
暖かな土の上 捜そう
抱きしめたこの夢をきっと lalalalalala
叶えよう この夢を


18.poetry days

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

ひとり言 小さく つぶやいていたら
風だけが こたえてれくれた
雨上がりの 街で 立ち止まったら
七色に 光る空

あー 虹がでたら こころにも
虹を架けて

poetry days 一日ずつ
とくべつな 毎日
poetry days 詩に のせてゆこう

あたりまえのことが きらめく宝石
のら猫が そっぽ向いても
キメたいとき いつも 決まらなくても
夢は 大きくなるの

あー 日ごと 夜ごと 物語
記す 日々は

poetry days 一日ずつ
とくべつな 毎日
poetry days 詩に のせてゆこう

あー 虹がでたら こころにも
虹を架けて

poetry days 一日ずつ
とくべつな 毎日
poetry days 詩に のせてゆこう

poetry days 一日ずつ
とくべつな 毎日

poetry days 詩(うた)に のせてゆこう ゆこう
ゆこう ゆこう ゆこう


19.街角

作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森

街角に彼の靴が響けば
暗闇は逃げだすよ
夕空に彼が指を鳴らせば
ガス灯が目を覚ます

凍えてた足も弾むメロディー
窓辺からこぼれるよ
暖かい彼の後を歩けば
ステップを思い出す

いつも同んなじで色褪せる日々
男達の切ない足取りにも
灯をつけてあげて
灯をつけてあげて

町中に彼が明かりともせば
人々は集まるよ
星空に彼が指を鳴らせば
溜息が歌になる

いつも届かない初めての恋
娘達の苦しい胸の奥に
灯をつけてあげて
灯をつけてあげて

いつも追いかけて見上げてる空
子供達の果てない希望(あこがれ)にも
灯をつけてあげて
灯をつけてあげて


20.桜、君思う

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

花びら映し出す 水面はさざめいて
はなやぐ並木道 ボートが時を行く

廻りくる 春の日に
ひとり歩けば

桜、君思う
あの日ふたり 見上げたのは
目映い 夢のしずく

乾いて何もない 悲しい思い出は

ただ そばにいたことが
甦るだけ

桜、君思う
君の夢が 叶うように
桜、君思う
あの日ふたり 見上げたのは
目映い 夢のしずく


21.君のてのひらから

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

君のてのひらから生まれてきた
ブロンズ並んでる静かな部屋
いつでも 君のそばで
その手を眺めてるよ

君のてのひらには太陽がいて
冷たい土さえも輝きだす
こんなに 君のそばで
素直な気持ちになる

移ろう風を
形にして
光と影を
刻んでゆく

君のてのひらから生まれたいな
もう一人の私 土に還る
君のてのひらから生まれてきた
もうひとつのいのち 時を超える


22.ブルッキーのひつじ

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

ブルッキーのひつじのこと
紹介します かわいいこひつじ
音楽が大好きで
うれしそうな目で
歌を歌う
おおきく深呼吸
12の3で歌うけど
メエメエメエメエメエメエ
歌える歌はひとつだけなの
だけどわたしには聴こえる
いくつものメロディ届いてくる

いつでもそばにいるよ
雨の日も君といれば
レイオレイオレイ レイオレイ

ブルッキーのひつじのこと
教えてあげる かわいいこひつじ
お話が大好きで
ランプの下で
本を読むの
グリムにアンデルセン
何でもかしてあげるけど
メエメエメエメエメエメエ
どの本読んでもメエメエなの
だけどわたしには見えるよ
光る草原 るり色の空

心の窓にいつも
君がいる笑っている
ふたりで歩いてゆく
小道には何があるの
レイオレイオレイ レイオレイ

巻毛はくるり つのは渦巻よ
耳のうしろをかいてやろうか


23.Theo

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

どこかで 声がする 誰かの 声がする
遠くで なつかしい 教会の 鐘の音

一人で 歩いてた こころの 向くままに
静かな 木もれ陽の 街路樹を 抜けたら

風が吹いて 立ち止まって
旅の途中 君と出会った

しゃべりだす君に この胸は 軽くなる
こぼれる ひかりと 踊る
いつまでも そばで その声を 聞かせてよ
こぼれる ひかりを 集めてゆこう

ほのかな せつなさも 迷える 夜さえも
ちいさな 手のひらが あたためる 明日へ

君と過ごす 朝のために
草の海は 黄金色に

しゃべりだす君に この胸は 軽くなる
こぼれる ひかりと 泳ぐ

いつまでも そばで その声を 聞かせてよ
こぼれる ひかりを つないでゆこう

しゃべりだす君に この胸は 軽くなる
こぼれる ひかりと 踊る
いつまでも そばで その声を 聞かせてよ
こぼれる ひかりを 集めてゆこう


24.夏草の線路

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史

夏草に埋もれた線路は錆びた陽射しを集めて
立ち止まる踵を知らない町に誘うよ
霧の朝いちばん最後の貨物列車に託した
僕たちの遥かな未来は走り続ける

何時までもこの場所で
同じ夢見てたはずなのに
君は今靴紐気にして

枕木は季節を数えて蒼い土へと帰るよ
少しずつほどけるあの日の遠い約束

ポケットに忘れてた
石ころを高く投げてやろう
赤茶けたレールの向こうへ

何にも気づかずに
通り過ぎてしまえそうで
何処まで歩いても
終わりのない夏の線路

夏草に埋もれた線路は低く陽炎揺らして
七色にさざめく小さな風をはじくよ

僕のこと想う時
目を閉じて汽車を走らせて
聞こえない汽笛を聞くから

このまま気づかずに
通り過ぎてしまえなくて
何処まで歩いても
終わりのない夏の線路
いつでもまなざしは
眩しすぎる空を越えて
どんなに離れても
遠く君に続く線路


25.I'm here with you

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

甘く咲き初める 花の香り
朝露に啼きだした 鳥の声にも
寄せて返す波 風のなかで
歌ってるこの星が ほのかなメロディ

I'm here with you
I'm here with you
I'm here with you
It's called the earth

生まれくる生命 その瞳に
古の軋む音 溶ける氷河に
遠い街角に 旅に出ても
歌ってるこの星が ほのかなメロディ

I'm here with you
I'm here with you
I'm here with you
It's called the earth

サミシイヨルモ ワスレナイデ
アナタト トモニイル

I'm here with you
I'm here with you
I'm here with you
It's called the earth